About
Travelogs
Home
Poland_Chopin
Chicago
Travelogues
Prev Page 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 Next Page

今朝と同じ道を通り、再びミケランジェロ広場への丘を登った。ただその前に、フィレンツェの町を眺めてみたい別の場所があった。

それは、Basilica di San Miniato al Monte 山頂にあるサン・ミニアート大聖堂であった。ミケランジェロ広場よりやや南側でさらに高台に位置しており、1062年に建立されたもの。 また、ミケランジェロ広場ほどは知られておらず、そこまで観光客でごった返しているところでもないと予想でき、ミケランジェロ広場からの眺望よりも さらに素晴らしい眺望が望めると思ったのである。

夕照まではまだ少し時間があったため、この大聖堂の周りを散策し中に入ってみた。

 
誰も居ない静まり返った大聖堂。祭壇に近づいて行き、後陣に描かれたモザイクを見上げると、聖母マリアとサン・ミニアートに挟まれたキリストをじっくりと鑑賞した。 そしてふと振り返ると、クリアストリーから射しこむ光のあまりの神々しさ。名残惜しさを感じつつも、大聖堂をあとに。
 

外に出ると、目の前の光景にはっとした。そしてすぐに頭に浮かんだ「創世記」の一節:

神は「光あれ」と言われた。すると光があった。神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。神は光を昼と名づけ、やみを夜と名づけられた。夕となり、また朝となった。第一日である。
(創世記 1:3-5

その驚くべき光景に言葉を奪われ、ただ茫然と立ちつくした。

この日の最後の陽光がフィレンツェの街を浴びせていた。

 
Prev Page 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 Next Page
Travelogs

© Copyright 2002-2021 Sage. All rights reserved. Wszelkie prawa zastrzezone.