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フィレンツェでの最初の朝、天気にも恵まれ、穏やかなアルノ川を渡って小高い丘の上にある Piazzale Michelangelo ミケランジェロ広場へ向かった。まずは フィレンツェの街を見晴らしてみたかった。

ミケランジェロ広場に着き、この景色を見たとき、その美しさに何度も溜め息をついてしまった。本や雑誌の写真では見たことがあったが、ここからの眺めはあまりに美しく優しかった。ルネサンスはここで誕生したのか。そして、その頃からこの風景はさほど変わっていないであろう。このまま時間が止まってくれればいいのに、と思った。

ここからの風景を十分に堪能した後、アルノ川北側に戻り、Galleria dell'Accademia アカデミア美術館に向かった。

 

アカデミア美術館の前には信じられないほどの長い行列ができていた。これらの人たちの目的はただ一つ、Michelangelo ミケランジェロの David ダビデ像。さらに驚いたことに、僕のように事前に予約している人たちでさえ、予約済み専用ところに長蛇の列ができており、結局その列に並ぶことになった。

ようやくアカデミア美術館に入館すると、長い廊下のようになっているホールに出てその突き当たりにダヴィデ像が!ドーム天井から射しこむ光に照らされ立っていた。ダヴィデの方に向かい、長いホールをゆっくりと歩いて行った。
 

ダヴィデ像については、本や雑誌では何度も見たことがあったが、ダヴィデの足元に立ち、その姿を見上げるとその大きさにまず驚いた。しかもまるで生きているが如く肉体の一部一部から静脈に至るまでとても緻密に描かれており、今にも動き出しそうな迫力であった。

身体のバランスからして右手が異常に大きく作られていることもすぐに気付いたが、これは、この像は当初は屋外、しかも大聖堂の屋根に設置するものとして作られ、下から見上げた際のことを考え、ミケランジェロは意図的に右手を強調して作ったらしい。

じっくりとダヴィデの表情を見ると、Goliath ゴリアテとの戦いに挑む前の緊張感が目や眉から伝わって来て圧倒されてしまった。

 

アカデミア美術館から外に出ると、なんと、入館を待つ人たちの長い行列がさらに伸びていた。

 
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