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フィレンツェに戻るや否や、まだ陽が高いうちにと Campanile di Giotto ジョットの鐘楼に向かい、また階段を上り始めた。途中、今日は朝から階段を何段上っただろうとかと思った。喉が渇いていたが、足を止めずとにかくひたすら上り続けた。

そしてついに鐘楼の天辺に! フーッと声が出た。

まず北西の方向を見ると Cappelle Medicee メディチ家 礼拝堂のドーム、その奥には Santa Maria Novella サンタ・マリア・ノヴェラ駅

 
そこから少し北東側に目をやると、雲の隙間からまるでスポットライトが向けられている如く、フィエーゾレの山の辺りが陽に照らされていた。 東の方角には、夕陽に映えたドゥオモの姿。
 
ドゥオモの天辺に目を凝らすと、そこには同じように展望する人たちの姿。 ドゥオモの天辺とは違い、鳥かごのようにワイヤで囲まれたこの展望台はなんの恐怖感も無く、ドゥオモの天辺で撮った写真に比べ、この写真は安心し 幾分自信に満ちた表情も。地上に戻る前に少しここで休息した。
 

ここでは手すりにしがみ付くこともなく 真下の風景も楽しんだ。

この鐘楼の展望台はドゥオモとほぼ同じなのだが、ここからの風景の方が気に入った。

南方を見渡すとミケランジェロ広場。フィレンツェの締めくくりとしては、やはりあの丘の広場で夕暮れを迎えたかった。
 
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